日本南アジア学会

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南アジア研究関連新着情報

南アジア研究関連新着情報 2016/01/21

2/6 開催 「災害をいかに地域に伝えるか―南アジアにおける気象学と地域研究との協働」ワークショップのご案内

地域研究コンソーシアム2015年度次世代ワークショップ
「災害をいかに地域に伝えるか―南アジアにおける気象学と地域研究との協働」

開催日/2016年2月6日 13:00~18:00 於/京都大学東南アジア研究所(稲盛財団記念館2階 東南亭)

【概要】南アジア諸国ではモンスーンの年々変動や季節変動にともなう大雨・洪水や旱魃など、気象災害が地域
  社会に及ぼす影響が大きい。気象学の分野では当該地域の災害発生メカニズムに関して、現在までに一定の知見
の蓄積がみられるが、その知見が地域社会に伝えられて有効な施策に活かされているとは必ずしも言いがたい。
外部の研究者と地域住民をつなぐのは地域研究の専門家が得意とするところであるが、従来の地域研究は特定地
域の固有性の解明に重きを置くあまり、その知見を他分野に利用可能な形で伝えることに注力してこなかったと
いう反省点が指摘されている。
  本企画では、南アジアをフィールドとする気象学・気候学・水文学と、地域研究とを専門にする若手研究者同士
で、「伝える」をキーワードに学際的な議論を深める。「伝える」には、1)専門分野の最新の知見を他分野の
研究者へ伝える、2)外部の研究者が有する専門知識を地域住民に伝える、3)隣接する地域の現状を相互に伝
え合う、の3つの意味が込められている。

【プログラム】
13:30-13:40 趣旨説明・・・・・浅田晴久(奈良女子大学)

セッション1 座長 山根悠介 (常葉大学)

13:40-14:00 インド・アッサム州の農村の持続性
       浅田晴久(奈良女子大学)
14:00-14:20 ブータンの高地牧畜民ブロッパの移動放牧
       赤松芳郎(京都大学)
14:20-14:40 バングラデシュ農村の若者の都市移動
       南出和余(桃山学院大学)
14:40-15:00 バングラデシュ沿岸地域の作付体系と農家経済
       ムハンマド・ラシェドゥル・ラーマン(バングラデシュ農科大学)
15:00-15:20 バングラデシュ・チッタゴン丘陵の農村開発
       シシール・ショポン・チャクマ(HSDO)

(休憩)

セッション2 座長 赤松芳郎(京都大学)

15:40-16:00 バングラデシュにおける大学生スタディーツアーと突風防災ワークショップ
       山根悠介(常葉大学)
16:00-16:20 アッサム州における降水量地域特性
       福島あずさ(神戸学院大学)
16:20-16:40 インド・メガラヤ州の極端降雨現象
       村田文絵(高知大学)
16:40-17:00 バングラデシュにおける降水起源の長期変動
       田上雅浩(東京大学)
17:00-17:20 南アジアにおける将来の水関連災害と水資源
       木口雅司(東京大学)

(休憩)

17:30-18:00 総合討論

18:00 閉会の挨拶・・・・・安藤和雄(京都大学)

連絡先/浅田晴久 asada[at]cc.nara-wu.ac.jp、080-5705-0008