日本南アジア学会

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学会関連新着情報

学会関連新着情報 2016/01/16

1/25 開催 日本南アジア学会第67回月例懇話会

日本南アジア学会第67回月例懇話会のご案内をお送りいたします

今回の懇話会では、昨年の日本南アジア学会賞を受賞された拓 徹さんに、近現代カシュミール政治史と、そこに大きく関わる2つのパンディット政治集団の変容ついてご報告いただきます。
また、ご報告のコメンテーターとして伊豆山真理さんをお招きしております。

直前のご案内となってしまいましたが、皆様万障お繰り合わせのうえ、どうぞ奮ってご参加ください。
(※どなたでもご参加いただけます。事前のご連絡も不要です。)

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第67回南アジア学会月例懇話会
日時 : 2016年1月25日(月) 17:30〜20:00
会場 : 拓殖大学文京キャンパス D202教室 (東京メトロ丸ノ内線 茗荷谷駅下車徒歩3分、http://www.takushoku-u.ac.jp/access.html

報告者:拓 徹(名古屋大学大学院法学研究科非常勤講師)

コメンテーター:伊豆山 真理(防衛省防衛研究所)

タイトル:カシミーリー・パンディットの一世紀(19世紀末から1990年まで)

要旨:カシミーリー・パンディット(KP)とは、かつてカシミール渓谷の人口の3~4%を占めていた、カシミールのヒンドゥー教徒のことである。歴史的にKPはペルシア語に堪能な官僚集団の性格を持っており、その一部は18~19世紀に北インドへ移住し各地の宮廷に出仕した。こうした北インド移住組KPの子孫には、有名なネルー父子がいる。20世紀初頭には、北インド移住組KPが特権的マイノリティーとしてヒンドゥー・ムスリム融和に力を発揮する一方、カシミール残留組KPはカシミールにおいてムスリムがマジョリティーとして政治的に台頭する中、極小ヒンドゥー・マイノリティーとして難しい立場に置かれた。本発表では、このように異なる立場にあった移住組KPと残留組KPが1980年代に歩み寄り、ともに右傾化(親BJP化)するまでの約一世紀の政治的軌跡を、同時期のインド政治の変容とともに概観したい。
※今回の発表は、拓さんが州立ジャンムー大学社会学部で2010年に受理された拓さんの博士論文の一部をまとめ直したものになるそうです。

南アジア学会月例懇話会幹事
小川道大/澤田彰宏/梅村絢美

お問い合わせ先 :澤田彰宏 akisawadajp [at ]gmail.com
[at] を@に変更ください)