日本南アジア学会

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学会関連新着情報

学会関連新着情報 2017/07/05

7/29開催 日本南アジア学会第72回月例懇話会

梅雨明けが待ち遠しい今日この頃、お変わりございませんでしょうか。
月例懇話会では来る7/29(土)に下記の研究会を開催いたします。
事前予約は不要です。みなさまのご参加をお待ち申し上げております。

日時:2017年7月29日(土)15:00-17:00
場所:東京外国語大学本郷サテライト8階会議室
http://www.tufs.ac.jp/access/hongou.html

報告者:山口真央(東京外国語大学大学院 総合国際学研究科博士後期課程)
論題:アジア・太平洋戦争期の東南アジアにおける在外インド人による独立運動―第一次インド国民軍崩壊までのタイを中心に―
コメンテータ:水上香織(東京大学大学院人文社会系研究科アジア史専門分野博士課程)

報告要旨:
昨今、アジア・太平洋戦争期における日印関係史の中で日本とインドの接点としてとらえられてきた、インド国民軍に関わる日本人やインド人の回顧録が相次いで刊行されている。それはインド国民軍や戦時期のインド国外で展開されたインド独立運動が歴史研究の場のみならず、社会の関心を喚起することにつながっている。しかし、そこには先行研究が抱えてきた限界が解消されることなく、研究が今日に至っているという問題がある。
 とりわけ、先行研究では独立運動に対する日本の協力や1943 年7 月から独立運動の指揮を担ったスバーシュ・チャンドラ・ボースの運動へ及ぼした影響力が強調される反面で、それまで運動が展開されてきた、当時「南方」と呼ばれていた東南アジアやそこに住む在外インド人が運動にどのように関わったのか、という日本とインド人との二者関係では説明できない問いに十分応えることができていない。
 本発表で対象とするタイについても回顧録やアメリカ側の一次史料を基にした先行研究は存在するが、報告者はイギリス側の一次史料として旧インド省史料を利用しながら、戦時期のタイにおいて在外インド人の独立運動がどのように展開されたのかを検討する。

月例懇話会担当幹事
池亀彩、梅村絢美、澤田彰宏、足立享祐

お問い合わせは足立 adachi.kyosuke[at]gmail.com までお願い申し上げます([at]を”@”に代えて下さい)。