日本南アジア学会

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学会紹介

南アジア学会について

日本南アジア学会は1988年に創立されました。
本学会の性格と目的は創立趣意書と会則をお読みいただければ判りますが、簡略に記せば次のようなものになります。

  1. 南アジア (インド、スリランカ、ネパール、パキスタン、バングラデシュ、ブータン、モルディブ、等) 地域を対象とする研究の発展と研究者の交流をはかる。なお、上記領域の住民の移動先諸地域での問題も研究対象に含める。
  2. 学問分野としては、人文科学・社会科学のみならず、自然科学を含むものとする。
  3. 単に知識・情報の交換の場とするだけではなく、将来における国内及び国際的共同研究の立案・実施をも視野におさめる。

 

この目的のために、本学会は以下の諸事業を行なっています。

  • 全国大会の開催
  • 学会誌『南アジア研究』の刊行
  • 内外研究機関・研究組織との間の情報伝達・研究交流、必要に応じて研究プロジェクトの組織
  • その他必要な事項
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設立趣意書

日本における南アジア地域の本格的研究が始まってすでに数十年が経過した。この間にこの分野の研究に携わる社会・人文・自然諸科学の研究者の数は格段に増大し、用いられる研究方法も初期には考え及ばなかったほど多様化した。さまざまなディシプリンの研究者がそれぞれに南アジア理解を深めるようになり、対象地域をさらに特定化して研究密度を高めようとする研究者も多数現れた。同時に、日本各地で南アジア研究者が集う研究会が長年にわたって活動を続け、特定ディシプリンによる研究会や、南アジア内特定地域に関する研究会も着実な活動を積み上げ、さらには全国から研究者や学生が集まる年一回の夏期合宿が20余年にわたって継続して、こうした発展を支え研究成果を競ってきた。

しかしながら、このような問題関心・研究方法の多様化や対象地域の特定化が、全体として研究を分散化せしめる傾向を伴っていることは否定できない。今日生み出されつつある多種多様な研究成果を、異なった専門分野や異なった地域に関心を持つ全国の南アジア研究者の間で共有し、円滑な学問的交流を保証するような全国的な場をつくり出すことが、今や南アジア研究のいっそうの発展をはかるために必要不可欠となるに至った。

東南アジア、西アジア、アフリカなど隣接地域の研究のためには既にしっかりした全国組織が設立されている。ひとり南アジア研究のみそれを欠くことによって、現実的にさまざまな不都合が生じていることも否定しがたい。全国的学会組織の設立は各種研究資金をえて研究プロジェクトをすすめるために有力な支えとなり、研究者の育成にも大きな力を発揮するであろう。さらに国外研究者の招請あるいは国際的な共同研究の試みなどにとっても、その果たすべき役割の大なることが期待される。近年、日本のさまざまな分野での南アジアに対する関心は高まりつつある。南アジア研究に関わる全国学会の設立は、そうした国民的な関心にも応えることになろう。

ここにおいて、各地の研究者の間をつなぎ交流・協力の場を用意する全国的学会組織を設立し、これを足場にわが国の南アジア研究のいっそうの発展をはかることが急務と考えられるに至った。「日本南アジア学会」を創立せんとする主旨は、このような必要に応ずることにある。 (日本南アジア学会ニュース No.1より)