第23回全国大会
日時:2010年10月2日(土)~3日(日)
場所:法政大学多摩キャンパス 経済学部棟
10月2日(土) 13:00-15:00
自由論題セッション1 人類学関連
座長:石井薄、名和克郎
- 上杉妙子「トランスナショナルな文化・社会編成とヒンドウー的象徴の流用:英国陸軍グルカ旅団における宗教的教義と信仰、実践」
- A. サガラヤージ「南インドにおけるセルフ・ヘルプグループの活動に関する文化人類学的研究」
- 脇田道子「ブータンのツーリズム政策とエスニック・マイノリティ:辺境の牧畜民の村メラを事例として」
- 宮本万理「現代ブータンの民主化プロセスにおける村落社会の価値変容」
- Md. Humayun Kabir, “Madrasas and the Contested Mulsim Identity: Islam, the State and the Ulama in Bangladesh”
自由論題セッション2 歴史学関連(近現代史)
座長:近藤光博、杉本浄
- 平山雄大「ブータンにおける初等教育開発の歴史的展開ー五ヵ年計画の目標と成果ー」
- 間永次郎「ガーンディー 南アフリカ時代における非暴力主義と ahimsa との非連続性:初期サッティヤ-グラハ闘争の言説に注目して」
- 足立享祐「マラーティー語聖書編纂史における言語と文化概念」
- 難波美和子「19世紀イギリス文学の『インド帰り』言説の変容:文学と歴史のはざまで」
- 冨沢かな「18世紀インドにおけるイギリス人墓地のオベリスク意匠とその意義」
企画セッション1 「インド経済のグローバリゼーションと産業発展」(代表者:石上悦朗、佐藤隆広)
報告者:
石上悦朗「インドの産業発展:インド化、インフォーマル化、グローバル化」
藤森 梓「インドの繊維産業・アパレル産業」
上池あつ子「インドのヘルスケア産業」
佐藤隆広「インドの金融・不動産産業」
討論者: 清川雪彦
10月2日(土) 15:15-17:15
自由論題セッション3 インド学・歴史学関連
座長:山口しのぶ、太田信宏
- 今村泰也「ヒンディー語・ウルドウー語の属格後置詞kaaの文法化」
- 高橋晃一「仏教文献に見るヴァルナ観」
- 石崎貴比古「『和漢三才図絵』に見る江戸時代のインド認識」
- 三田昌彦「勅書発給に見る宗主=サーマンタ関係:銅板施与勅書の分析から(プラティーハーラ朝~チャウルキヤ朝期)」
- 榊 和良「ペルシャ語資料で学ぶヨーガ」
自由論題セッション4 政治学関連
座長: 広瀬崇子、三輪博樹
- 森田剛光「マオイスト紛争後のネパールにおける『民族』政治の胎動:商業民族タカリーの事例」
- 溜 和敏「1990年代インド対外政策への米国の関与」
- 馬内里美「パキスタンにおけるアメリカ民間軍事会社ブラックウオーター社の活動」
- 菅野美佐子「選挙キャンペーンをめぐる女性ネットワークの展開:ウッタル・プラデーシュ州ワーラーナスイー近郊の農村を事例に」
企画セッション2 「包括的成長へのアプローチ:インドの挑戦」(代表者:小田尚也)
概要説明:辻田祐子、小田尚也
報告者:
小田尚也「インフラ整備の不均衡と州間格差」
辻田祐子「デリー・スラムにおける労働移動と子供の就学状況:都市教育格差へのインプリケーション」
近藤則夫「電灯とムスリム:インドにおける公共財の供給と弱者層」
湊 一樹「低開発の政治経済学:インド最貧困州ビハールの事例」
討論者: 押川文子
10月3日(日) 10:00-12:00
自由論題セッション5 人類学関連
座長:井上貴子、小西公大
- 内山田康「チェッタランマンとは誰か:関係的神性、本質的神性、変態する存在者」
- 岡光信子「南インド・一教区におけるカトリック教会の宗教的儀礼に伴う宗教性と社会性」
- 池亀 彩「プライヴァタイゼーションとグル:カルナータカ州におけるヒンドウー僧院に関する政治人類学的研究」
- 木下彰子「印刷物宗教画の流通と礼拝実践の変容:
都市部における中間層ヒンドウー教徒の家庭内儀礼をめぐって」 - 鈴木真弥「都市における不可触民コミュニティの問題:デリーのバールミーキの事例より」
自由論題セッション6 経済学関連
報告者:
中谷純江 「19世紀後半から20世紀初頭の地域社会におけるマールワーリー・プレゼンス―分科会趣旨」
「故郷への投資:ダイアスポラ商業コミュニティ、マールワーリーの経済活動」
小松久恵 「質実剛健 or 享楽豪奢 : 1920年代北インドにおけるマールワーリー・イメージをめぐる一考察」
豊山亜希 「ハヴェーリーからみたマールワーリーと『故郷』のローカル社会の関係性―視点・表象・伝統をめぐって」
三尾稔 「分科会コメント―都市研究とシェーカーワト地域」
自由論題セッション6 政治学関連
座長: 脇村孝平、馬場敏幸
- 香月法子「現代ゾロアスター教徒の起業家精神」
- 田口陽子「『「コスモポリタン』都市を支える『ビジネス』研究の可能性:インド、ナヴィ・ムンバイの事例から」
- 長田華子「労働過程のジェンダー分析:バングラデシュの日系縫製工場の低価格衣料生産の事例から」
- 鹿毛理恵「海外出稼ぎ女性家事労働者の経済的・社会的背景:スリランカのハンバントタ県における実態調査を中心にして」
- Park Jongsoo “Reconsideration on POSCO-India Project in Orissa”
特別セッション「内戦後のスリランカ社会:民族抗争の教訓と将来への挑戦」(代表者:中村尚司)
座長:中村尚司
報告者:
荒井悦代「軍事的な解決と未解決の民族問題」
ラタナーヤカ・ピヤダーサ「経済発展の問題点」
足羽與志子「内戦が残した社会と文化の傷痕」
中村尚司「日本・スリランカ関係の再構築」
10月3日(日) 13:00-16:00
共通論題 「南アジア―グローバリゼーションと格差―」
座長:絵所秀紀
報告者: 黒崎 卓「ミクロ家計データから見る南アジアの経済成長と貧困・不平等」
中溝和弥「格差と政治変動ーインドの事例ー」
伊藤 融「グローバリゼーションと格差ー国際政治学の視点から」
篠田 隆「グロ-バリゼーションと清掃労働者ーアムダーバード市の事例を中心にー」
関根康正「南アジア系移民社会に見るトランスナショナリティとストリート・ウイズダム(「組み換えのローカリティ」):英国とハワイの事例を中心に」
討論者: 佐藤 宏、小田尚也
日本南アジア学会第23回全国大会実行委員会
絵所秀紀(実行委員長)、馬場敏幸(事務局長)
伊藤融、太田信宏、小西公大、近藤光博、杉本浄、名和克郎、福味敦、湊一樹、山口しのぶ、井上貴子(大会担当常務理事)